ANDROID BAZAAR AND CONFERENCE IN KAWASAKI 参加レポート【2/2】

プログラミング
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2018/10/13(土) Androidに関するカンファレンス&展示があった。聴きに行ったのでその記録。


所感・まとめ

【Androidで広がる車のアプリ開発】

車載アプリ開発に関して全然知らなかったので、トヨタなどが主導する Smart Device Link(SDL:スマートデバイスリンク)とGoogleなどが主導するAndroid Autoの2つが勢いがあることを知れてよかった。SDLの開発の流れをライブコーディング風にデモしていただいた。車載側のエミュレータとAndroidエミュレータを用いることでPC一つで開発できる。

【農業IoT”みどりクラウド”成功の裏側】

PoC(Proof of Concept/概念実証)を繰り返し実施したことで、農業IoTに成功した体験談を聴けた。オランダは農業IT先進国であり世界第2位の農作物輸出国であることを知った。問題提起→仮説→PoCの実施→製品制作の流れがきれいだと思った。みんなの情熱大学という勉強会があるとのことなので参加してみたい。(このセッションは非常に興味深かったので、以下の参加メモをチラ見してほしい。)


以下は参加時のメモ[2/2]です。


Androidで広がる車のアプリ開発 – SDL対応アプリ開発入門とAndroid Auto

登壇者:柴田文彦(エンジニアリングライター)

  • 目次
    • SDLとは? android autoと比較
    • SDLの仕組み
    • SDLアプリ開発の実際(ライブコーディング)
    • SDLアプリコンテストの紹介

SDLとは? Android Autoと比較

  • 目的はほとんど同じ
  • 基本的な操作方法はだいたい同じ
  • 車載機との接続により車内用ディスプレイや車載スイッチなどを利用
  • 想定基本アプリケーションもだいたい同じ
    • カーナビ
    • 音楽プレイヤー
    • ハンズフリー通話
    • その他:ここが一番価値提供できるポイントでは無いか?
  • 動作形態に差異あり?
    • Android Autoはスマホ単独でも動作
    • SDLは必ず車載機が必要
  • Android Autoは車の走行情報を収集しない?
    • 最近はしてそう
  • サポートデバイスの違い
    • Android AutoはAndroidのみ
    • DSLはAndroidとiOS、その他
  • サポート車両の違い
    • Android Autoは4輪車がメイン
    • SDLは2輪車もサポート

SDLの仕組み

  • コアとプロキシ
    • コア:車載側にあり、プロキシとやりとり、コアは車載内のHMIと通信
    • プロキシ:アプリ側にあり、コアとRPCでやりとり
    • HMIはメーカーが実装
  • 動作モード
    • 通常モードとプロジェクションモード
  • 車両データへのアクセス
    • 位置・駆動・シャーシ・ボディ・緊急・通信状況

SDLアプリ開発の実際

  • 車載機エミュレータの確保
  • プロジェクトベースの確保
  • Androidアプリ開発環境で開発
    • 普通のandiroid開発とはだいぶ異なる

農業IoT”みどりクラウド”成功の裏側 – PoCから始めるIoTビジネスの実現

登壇者:持田 株式会社セラク SIer

  • 日本の農業背景
    • 異常気象
    • 農業従事者の現象と高齢化
    • 貿易自由化により海外から安い野菜が入ってくる
  • 農業へのITの活用
    • http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/it/itkanren.html
  • ITにより数値化することにより
    • 勘と経験からの脱却・ノウハウの共有
    • 作業の簡略化・効率化
  • 農業IT先進国:オランダ
    • 台風がこない・土地がフラットで大規模農業しやすい・国制として特定の品目を作成・ヨーロッパの真ん中あたりなので、売買先が豊富
    • システムが大規模であり日本の農業に向かない
      • 既存ハウスに適用できない
      • 導入コスト・学習コストが高い
    • 参考サイト:農林水産省 – オランダの農林水産業概況
    • 日本にそのままオランダのシステムを導入!?
  • 日本に受け入れらるシステム
    • 初期導入コストは低く
    • 誰でも簡単にできるUI/UX
    • 手間をかけなくてできるところから
    • 既存設備に簡単に導入可能
  • 記録/可視化だけやって、判断や自動化は行わないサービスを作ろう
  • PoC1:大学との共同研究
    • 農業生産における環境モニタリングの優位性の確認OK
    • raspiを用いた構成の実用性を確認OK(耐久性・安定性)
      • 特に温度が気になったが、70度のなかでraspiが動いた
  • PoC2:生産現場での利用
    • センサーの問題
      • 土壌水分センサがすぐ腐食する
      • 光の強さはルクスじゃなくてワット
      • ボックスの中の温度センサが正確では無い
      • センサケーブルが短い
    • Wifiの問題
      • ハウス内で設定がむずい
      • 繋がらない場合の問題切り分けができない
      • そもそも農場にwifiが無い
      • モバイルルータが30度を越えると不安定
    • BIツールの問題
      • 過去のデータが見れない
      • ログインがめんどくさい
  • PoCでの問題を解決し、みどりクラウドを提供開始
    • コンセントに刺せばすぐに使える
    • どこからでも使える(クラウドにデータ送ってる)
      • 農業してる人はガラケーが多い:農業中に画面さわれない…
      • 2016年にガラケー対応
  • デモ
    • 一年前のハウスの状態(センサ状況)が確認
    • 写真が残ってるのが嬉しい
    • N度以上になったらアラート通知
    • 農家さんの間でデータシェアできる
    • 2月末の状態で、約1,200件に導入済み
  • IoTをビジネスにするにはPoCの繰り返しが重要
  • みんなの情熱大学 https://serakumedia.connpass.com/ 勉強会あるから参加してね!
  • 農家さん・情報共有したく無いらしい(特に近くの農家さん)
    • オランダは国主導で、共有義務がある

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